ブログBlog

Blog

06-6967-8311

営業時間

月・火:8:00~19:30
木・金:8:00~12:00
    16:00~19:30
水・土:8:00~15:30
《予約制》

定休日

終日休診:日曜・祝日
午後休診:水曜・土曜

友だち追加

Home > ブログ > めちゃくちゃ痛い五十肩

ブログ

めちゃくちゃ痛い五十肩

五十肩(肩関節周囲炎)は肩関節の運動障害と痛みが現れる疾患です。

医学的には『肩関節周囲炎』と呼ばれます。

50歳代を中心とする40~60歳代に多く見られ、特別な原因が無く発症することが一般的です。

 

“メディカルノート 肩関節周囲炎(五十肩)とはー概要とその原因”より引用

目次

五十肩の症状

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の痛みと可動域の制限を特徴とする疾患です。以下に主な症状を挙げます。

①関節の動きが悪くなる: 肩を動かすと痛みが生じ、動かしにくくなります。特に腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になります。

②夜間の痛み: 夜中に肩が痛むことがあり、睡眠を妨げることがあります。夜間の痛みは、肩の炎症や筋肉の緊張が原因とされています。

③安静時の痛み: 動かさなくても痛みが続くことがあります。特に長時間同じ姿勢を保つと痛みが増すことがあります。
腕が上がらない: 痛みのために腕を上げることが難しくなります。日常生活において、髪を洗う、服を着るなどの動作が困難になります。

④腕が上がらない: 痛みのために腕を上げることが難しくなります。日常生活において、髪を洗う、服を着るなどの動作が困難になります。

五十肩の病態

五十肩の病態は、肩関節を構成する組織(骨、軟骨、靭帯、腱など)の老化や炎症によって引き起こされます。
以下に病態の詳細を示します。

①炎症期: 関節包に炎症が起こり、痛みが強くなります。関節包には炎症細胞が増加し、微小血管が新生されます。この時期には、肩の動きが制限され、痛みが強くなることが多いです。

②拘縮期: 関節包が線維化し、肥厚・短縮が起こります。関節包の組織は硬くなり、弾力性が失われます。この時期には、肩の可動域がさらに制限され、動かすと痛みが生じます。

③回復期: 症状が徐々に改善し、関節の可動域が回復します。炎症が治まり、関節包の線維化が解消されることで、肩の動きが改善されます。

五十肩の原因

五十肩の原因は明確には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

①老化: 肩関節を構成する組織の老化が主な原因とされています。年齢とともに関節や筋肉の柔軟性が低下し、炎症が起こりやすくなります。

②肩関節の炎症: 肩関節を構成する組織(腱板、関節包など)の炎症が五十肩を引き起こします。炎症は、過度な使用や外傷、慢性的なストレスによって引き起こされることがあります。

③運動不足: 運動不足による筋肉や関節の柔軟性低下が原因となることがあります。運動不足は、血流の低下や筋力の低下を引き起こし、肩関節の動きを制限します。

④血流の低下: 血流が悪くなることで、関節や筋肉が硬くなり、炎症が起こりやすくなります。血流の低下は、冷えやストレス、長時間の同じ姿勢などが原因となります。

鑑別疾患

五十肩と類似する症状を持つ疾患がいくつかあります。以下に主な鑑別疾患を挙げます。

①腱板断裂: 肩の腱板が断裂することで、肩の痛みや可動域の制限が生じます。MRIや超音波検査で診断されます。

②石灰沈着性腱板炎: 腱板に石灰が沈着することで、急性の激しい痛みが生じます。X線検査で石灰沈着が確認されます。

③肩峰下滑液包炎: 肩峰下の滑液包に炎症が起こり、肩の痛みや腫れが生じます。超音波検査やMRIで診断されます。

④上腕二頭筋長頭腱炎: 上腕二頭筋の長頭腱に炎症が起こり、肩の前面に痛みが生じます。物理的な検査やMRIで診断されます。

⑤変形性肩関節症: 肩関節の軟骨が摩耗し、痛みや可動域の制限が生じます。X線検査で関節の変形が確認されます。

⑥頚椎症: 頚椎の変性により、肩や腕に痛みやしびれが生じます。MRIやCTスキャンで診断されます。

五十肩の治療

五十肩の治療は、肩の痛みを軽減し、可動域を回復することを目的としています。以下に現代の西洋医学での施術方法を示します。

①薬物療法: 鎮痛薬(アスピリン、イブプロフェン)やステロイド注射(コルチコステロイド)を使用して痛みを軽減します。鎮痛薬は、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。ステロイド注射は、強力な抗炎症作用を持ち、短期間で痛みを軽減する効果があります。

②ハイドロディラテーション: 関節包に滅菌水を注入して組織を伸ばし、動きを改善します。この方法は、関節包の線維化を解消し、可動域を回復させる効果があります。

③肩の関節マニュピレーション: 全身麻酔下で肩をさまざまな方向に動かし、可動域を回復させます。この方法は、関節包の癒着を解消し、肩の動きを改善する効果があります。

④関節鏡手術: カメラ付きの小さな器具を使って、肩関節内の瘢痕組織や癒着を除去します。この方法は、関節内の問題を直接確認し、治療することができるため、効果的な治療法とされています。

鍼灸治療の有効性

鍼灸は五十肩の治療においても有効とされています。以下に鍼灸の効果を示します。

①痛みの軽減: 鍼灸は筋肉の痙攣を抑え、痛みを軽減する効果があります。
鍼灸施術により、筋肉の緊張が緩和され、痛みが軽減されます。

②免疫力の向上: 鍼灸施術により免疫力が向上し、炎症の早期鎮静が期待できます。
鍼灸は、体内のエネルギーの流れを整え、免疫力を高める効果があります。

③自律神経の調節: 鍼灸は自律神経の調節や血行改善にも効果的とされています。
鍼灸施術により、自律神経のバランスが整い、血行が改善されることで、肩の痛みが軽減されます。

整骨の有効性

整骨院での施術も五十肩の治療に有効です。以下に整骨の効果を示します。

①炎症の抑制: 急性期にはアイシングなどを行い、炎症を抑えます。アイシングは、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。

②関節の可動域の回復: 慢性期には関節の滑りを良くし、可動域を回復させるための手技施術や電気治療を行います。手技施術や電気治療により、関節の動きが改善され、痛みが軽減されます。

③筋肉の緩和: 鍼やお灸を使って筋肉を緩め、可動域を広げる治療を行います。鍼やお灸により、筋肉の緊張が緩和され、肩の動きが改善されます。

五十肩のリハビリテーション

五十肩の治療には、リハビリテーションも重要な役割を果たします。以下にリハビリテーションの方法を示します。

①ストレッチング: 肩の可動域を広げるためのストレッチングを行います。特に、肩甲骨周りの筋肉を伸ばすことが重要です。

②筋力トレーニング: 肩周りの筋肉を強化するための筋力トレーニングを行います。軽いダンベルやエクササイズバンドを使用して、肩の筋肉を鍛えます。

③姿勢の改善: 正しい姿勢を保つことで、肩への負担を減らします。デスクワークや長時間の座位姿勢を改善するためのエルゴノミクスも重要です。

④温熱療法: 温熱療法を行うことで、血行を改善し、筋肉の緊張を緩和します。温湿布や温泉療法が効果的です。

五十肩の予防

五十肩を予防するためには、日常生活での注意が必要です。以下に予防方法を示します。

①定期的な運動: 肩周りの筋肉を鍛えるために、定期的な運動を行います。特に、肩甲骨周りの筋肉を強化するエクササイズが効果的です。

②正しい姿勢: 正しい姿勢を保つことで、肩への負担を減らします。デスクワークや長時間の座位姿勢を改善するためのエルゴノミクスも重要です。

③ストレッチング: 肩の可動域を広げるためのストレッチングを日常的に行います。特に、肩甲骨周りの筋肉を伸ばすことが重要です。

④適切な休息: 過度な使用を避け、適切な休息を取ることで、肩の負担を軽減します。長時間の作業や運動の後には、十分な休息を取ることが大切です。

五十肩の治療には、現代の西洋医学の施術だけでなく、鍼灸や整骨といった東洋医学のアプローチも有効です。症状に応じて適切な治療法を選択し、早期の回復を目指しましょう。また、リハビリテーションや予防方法を取り入れることで、再発を防ぐことができます。

まとめ

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の痛みと可動域の制限を特徴とする疾患であり、
老化や炎症が主な原因とされています。
症状は関節の動きの悪化、夜間の痛み、安静時の痛み、腕が上がらないなどが挙げられます。
病態は炎症期、拘縮期、回復期の3つの段階に分かれます。

治療には、薬物療法、ハイドロディラテーション、関節マニピュレーション、関節鏡手術などの現代の西洋医学の施術が有効です。
また、鍼灸や整骨といった東洋医学のアプローチも痛みの軽減や可動域の回復に効果的です。
さらに、リハビリテーションや予防方法を取り入れることで、再発を防ぐことができます。

五十肩の治療には、症状に応じた適切な治療法を選択し、早期の回復を目指すことが大切です。
日常生活での注意や定期的な運動、正しい姿勢、ストレッチング、適切な休息を心がけることで、
五十肩の予防や再発防止に努めましょう。

シェアするShare

ブログ一覧