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腰痛の原因

腰痛の原因

目次

腰痛の原因と分類

腰痛の原因は大きく分けて2つに分けられます。
1つは原因が特定できる『特異性腰痛』そしてもう一つは
原因が特定できない『非特異性腰痛』に分けられます。

特異性腰痛はレントゲン、CT、MRI、血液検査などで原因が特定できるものです。
しかし、腰痛とひとくくりにしても原因はさまざまで検査をしても
約15%しか分からないと言われています。そして残りの85%は原因が特定できいないとされています。

今回はその特異性腰痛の一部を簡単に紹介します。
( ※ 2021年7月18日 非特異性腰痛 追記 )

特異性腰痛:原因が特定できる腰痛

特異性腰痛とは前述したように原因が分かっている腰痛です。

例えば腰椎の骨折、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症・すべり症、骨粗しょう症などです。
しかし、特異性腰痛は腰痛全体の15%くらいしかなく、残りの85%は検査をしても
原因が特定できないと言われています。

意外にも腰痛の原因ってハッキリしないものなんです。
よくいう『ぎっくり腰』も原因が特定できない腰痛(非特異性腰痛)に分類されます。

腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニア図解(中心性ヘルニア)

脊椎の間に挟まれた椎間板内にある髄核が後方に飛び出すことにより、
神経を圧迫すること起こる腰痛です。
20歳代~40歳代の男性に多くみられます。

上の画像の右図のような脊髄(馬尾)を圧迫する中心性ヘルニアと
神経根を圧迫するヘルニアで症状に違いがあります。

多くの症状は腰痛、お尻や足先までの痺れ、運動麻痺などが起こります。

腰部脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症

脊柱管という脊髄(馬尾)が通る管が変形などで狭くなってしまい、
神経を圧迫してしまうことで起こる病気です。

加齢による腰椎の変形が主体によることが多く、高齢男性に多い傾向があります。

脊柱管の狭窄が起こるため歩いていると神経が圧迫され痛みで歩き続けることができなくなり、
『腰を曲げて休むか、座って休む』と痛みが軽減して再び歩けるようになるという間歇性跛行という症状が起こります。

腰椎分離症・すべり症

腰椎すべり症

分離症は骨の成長が未発達の子供に起こることが多く、腰椎の一部が疲労骨折することで起こります。
そのままにしておくと、後述するすべり症に移行することもあります。

すべり症は腰椎自体が前後にずれてしまった状態をさします。
主に腰椎で負担のかかりやすい第4腰椎・第5腰椎で起こります。

また、すべり症では脊柱管が狭くなることが多く、下肢の痛みやしびれ、腰痛などが主な症状となります。
進行すると脊柱管狭窄症と同様に狭窄が起こるため、歩いていると神経が圧迫され痛みで歩き続けることができなくなり、
『腰を曲げて休むか座って休む』と痛みが軽減して再び歩けるようになるという間歇性跛行という症状が起こります。

骨粗しょう症

骨粗しょう症とは加齢と共に骨量が減少し、骨の強度が低下し脆くなる病気です。
骨粗しょう症になるとちょっとした衝撃でも骨折しやすくなります。

成人で約120日で骨の細胞は入れ替わるといわれています。
骨を作る細胞(骨芽細胞)が骨を作り、骨を破壊する細胞(破骨細胞)が活動し
骨の細胞は少しずつ新しい細胞に変わっています。

しかし加齢と共に骨芽細胞の働きが弱まり、破骨細胞が増えるためバランスが崩れ
骨の強度は少しずつ低下していきます。

特にエストロゲンという女性ホルモンがかかわっているため、
更年期以降の女性にその傾向が顕著になります。


今回は腰痛の中でも原因がはっきりしている腰痛についていくつかピックアップしました。
近いうちに原因が特定できない『非特異性腰痛』についても紹介したいと思います。

非特異性腰痛について

非特異性腰痛とは検査では原因を特定できない腰痛のことをさします。

これにはいわゆる『ぎっくり腰や変形性腰椎症』なども含まれます。

実際に別の病気でレントゲンやMRIを撮影したときに、たまたま腰椎椎間板ヘルニアが見つかった。
(腰痛など関連する症状は無い)なんてことがあります。

臨床では『画像と症状は必ずしも一致しない』ということです。

ただ現在では画像診断技術の向上などや、セラピストも理学所見や理学検査で
原因を推察することができるため、85%よりは原因特定に至っていると思います。

ぎっくり腰

物をもってぎっくり腰になる男性(いらすとや)

ぎっくり腰とは急に起こった強い腰痛を指す俗称。病名や診断名ではありません。
『魔女の一撃』と外国では表現されている地域もあります。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は主に疲れ、筋肉の過緊張、姿勢や柔軟性の低下などによる機能低下によるものが多いです。

例えば運動不足による筋肉の機能低下や、長時間の同一姿勢、反復継続し同じ動作を行うことによる筋肉の疲労、過緊張が基礎にあると、日常生活で何でもない普通の動作に対応しきれず、
腰の筋肉や関節、筋膜を痛めてしまいます。
その他には季節の変わり目や腰の冷えなども影響することがあります。

ぎっくり腰になってしまったときには?

①まず冷やす:患部を氷水の入った氷のうなどで15~20分冷やす。
ただし、アイスパックなどを強く圧迫したり長時間冷やすと凍傷になる可能性もあるため注意すること。

②安静にする:近年では2日までは安静にした方が良いが、3日以上安静にすると治癒が遅くなると言われており、可能な範囲で日常生活を送る方がよいと提唱されています。

③入浴はシャワー程度:直後~その日に『しっかり入浴して患部を温めて~』という方が稀にいますが、炎症症状の悪化を招くこともあるため、ぎっくり腰になってしまった日はシャワー程度にとどめておいてください。

④横になるときは横向きに:布団やベッドで横になっているときは、どちらかの体側を下にして
横向きになっている体勢が椎間板内圧も低くなり腰痛が出にくい体勢になります。

痛みの軽減とともに体を動かす量や動かす範囲を広げていっても良いですが、急に無理はしないこと。

当院でのぎっくり腰治療

当院ではぎっくり腰になってしまった患者様には
①鍼灸治療
②整体治療
③物理療法
④運動療法

これらを組み合わせて治療を行います。早期には疼痛改善や治癒促進を目的とした鍼灸治療や
整体治療を行うことが多いです。
そして、疼痛の減少に合わせて体を動かして機能回復のための運動療法のボリュームを増やしていく流れになります。


もし、腰痛でお悩みの際は当院へご相談ください。


やけの鍼灸整骨院 (予約優先制)
℡:06-6967-8311
大阪市鶴見区焼野1丁目南11-1

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