産後の骨盤矯正を受けるべき理由
産後の骨盤矯正っていつから、いつまで受けられるの?
男女でもこんなに骨盤の形に違いがあるんです!
実際に受けられる方に多い質問を解説していきます。
目次
骨盤の男女差ってこんなにある!
骨盤は大きく分けて以下の3つのパーツから成り立ち、4つの骨で骨盤は構成されています。
①寛骨(腸骨+恥骨+坐骨)→左右2個
②尾骨(尾てい骨) →1個
③仙骨 →1個
画像のとおり大きく骨盤の形状に差があります。
骨盤の中心を上から見た形状では男性はハート形・三角形。
それに対し、女性は卵型をしており、これは骨盤内を胎児が通過するためです。
このように大きな男女差があるため、骨盤の形状だけ見れば性別の鑑別が可能になるほどです。
妊婦さんの骨盤が緩む原因
妊婦さんの骨盤が緩んで開いてしまうことは既に多くの方が知り得ている情報です。
では、その原因はというと『子宮弛緩因子:リラキシン』という物質と深い関係性があることが分かっています。
他にも骨盤などの靭帯を緩める作用のあるホルモンはエストロゲンやプロゲステロンなどありますが、
妊娠後期~末期にかけ分泌量が増えることが分かっており、これは人間だけでなく多くの動物で確認されています。
このリラキシンの影響で靭帯が緩くなるため、お産の時にスムーズに赤ちゃんが通れるようになるのです。
そして、骨盤が緩むことに加え
①お腹の中の赤ちゃんが大きくなり、妊娠後期に骨盤内に降りてくることで骨盤内からの圧力が高まる。(イラスト内の緑の矢印)
②出産時に胎児が産道を通るときに力がかかる。(イラスト内の緑の矢印)
③骨盤は股関節を通じ床からの力と上半身からの重みを支えることになり、
骨盤後方の仙腸関節と恥骨結合部には剪断力(ハサミのような力:イラスト内の赤・青の矢印)が加わる。
これらによって妊婦さんの骨盤は大きく開いて歪んでしまいます。
これが妊婦さんの出産前後の腰痛、産後の恥骨結合離開など恥骨部の痛みにも関係してきます。
産後の骨盤矯正を受けられる期間は?
産後の骨盤矯正は産後2ヶ月から6ヶ月と言われています。
特に3ヶ月目以降は骨盤も安定してくるため、なるべく早期に受けられることが大切です。
そのためには産後1ヶ月はしっかり休養し、出産によるダメージからの回復につとめることです。
体調が安定すれば2ヶ月を目安に骨盤矯正をスタートし、体操の指導を受けてください。
ここで過去に当院の患者様で、6ヶ月を過ぎると骨盤矯正は出来ないの?意味はないの?というご質問を頂いたことがあります。
実際に妊婦さんや出生後、間もないお子さんの体調が安定するまでに時間がかかったり、
家庭の事情などで外出できないなど、簡単に解決できない事情もあると思います。
結論から言いますと、6カ月を過ぎても産後の骨盤矯正は可能です。
ただ、前述したとおり6ヶ月を過ぎるとかなり骨盤の安定性は高まっているため、
通常の産後の骨盤矯正のようにスムーズに矯正することは難しく、時間がかかってしまいます。
なので諦めずに一度、近くの整骨院や整体院に相談していただいた方が良いと思います。
産後の骨盤矯正による様々なメリットとデメリット
出産後に骨盤矯正を受けるとこんなメリットがあります。
①妊娠前の体型に戻りやすくなる。
②腰痛予防
③尿漏れ予防
逆に歪んで体のバランスが崩れることでこんなリスクが・・・。
①太りやすくなる
②腰痛が起こりやすくなる
③尿漏れ
④恥骨痛が長引く
⑤関節痛、関節がポキポキ鳴る
とメリットと逆のことが起こる可能性があります。
過去に産後の骨盤矯正を受けられなかった方が、
股関節自体に異常はないと診断されたにもかかわらず、
ポキポキ鳴ったり、股関節が外れそうになるといった訴えをされる方もおられました。
一概に産後の骨盤矯正をしていなかったことに全て結びつく訳ではありませんが、
そういったリスクを少しでも減らすことが出来ると良いですよね。
まとめ
・骨盤矯正を受けるにはまず産後1ヶ月は安静にして、なるべく出産からの早期回復につとめる。
・骨盤矯正を受けられる期間は2ヶ月~6ヶ月まで。
ただし、6カ月を過ぎても効果がないわけではなく、時間がかかってしまう。
・骨盤矯正をしていると妊娠前の体型に戻りやすい、腰痛・尿漏れ予防など様々なメリットがある。
現在、妊娠中の方や出産後の方は育児も大変で、
自分の体調管理もままならない方もいらっしゃると思いますが、
体調が安定したり、時間が出来れば骨盤矯正を受けていただきたいと思います。
産後の骨盤矯正を受けてみたいと思われた方や、産後の腰痛などお悩みの方は、
ぜひご相談ください。
やけの鍼灸整骨院
大阪市鶴見区焼野1丁目南11-1
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